クソ案件が来なくなる5つの方法

クソ案件が来なくなる5つの方法

そもそも絵描きにとって「クソ案件」とはなにか

  • 報酬が異様に安い
  • 不払い、支払いが遅れる
  • チェックバックが遅すぎる
  • 対応が雑
  • 何度も修正がある(指示内容がコロコロ変わる)

大体の「クソ案件」と呼ばれる依頼はこれらの条件が一つ、または複数含まれます。僕も駆け出しの頃はたまにクソ案件を踏んでしまうことがありましたが、今では全くなくなりました。今回はどうやってクソ案件を避けるか、絵描きにできる対策を紹介します。

どうしてクソ案件が発生するか

  • 予算が少ない
  • 仲介会社が異様に中抜きしている
  • クライアントの意思疎通が取れていない
  • 代わりがいくらでもいる人材だと思われている

予算が少ない

元々の予算が少ない場合は、どう交渉しても安い報酬になってしまいます。開発会社が小さい、個人制作の案件でよくあるパターンです。たまに相場より過剰に高い個人依頼などがくる場合もありますので、事前にしっかり予算を聞いておくのが大切でしょう。経験上、低予算の案件ほどチェックが細かく厳しくなったり、めんどくさい事が多くなります。予算が多い案件ほど、ストレスフリーで仕事ができるのです。

仲介業者が異様に中抜きしている

大元の案件は高額なのに、仲介業者が異様に中抜きしているため絵描きに届く報酬が安くなります。これだけ聞くと仲介業者は悪い存在という印象になりますが、営業が苦手なイラストレーターの代わりに売り込みを行ったり、クライアントと交渉したり、クオリティや納期の管理を行ってくれるなど良い面もあります。

クライアントと意思疎通が取れていない

開発会社内もしくは下請け会社とクライアント側の意思疎通があやふやで、指示内容がよく変わります。仲介業者がクライアントの意図を汲み取れていないこともあります。このパターンは外注の立場だとどうにもならないので早めに撤退しましょう。

代わりがいくらでもいる人材だと思われている

この人に頼みたいから頼むという依頼ではなく、誰でもいいからとりあえず描けそうな人に依頼しているパターンです。複数人に同じ依頼が一斉に届くことがあります。こういった依頼は「代わりがいくらでもいる」と考えられていることが多く、メールの返信がやたら遅れる、対応が高圧的、交渉すると切られるなどクリエイターの扱いが雑です。

 

クソ案件が発生する理由がわかったところで、次はどうやってこれらのクソ案件を受けないように、そもそもそういった依頼が来ないようにするか解説していきます。

クソ案件が来なくなる方法

  • オーダーフォームを作る
  • クライアントと直でつながりを持つ
  • 依頼を受ける前にググる
  • 交渉する
  • リスクがある人思われないようにする

オーダーフォームを作る

自分のホームページとオーダーフォームを作成し、そこからの依頼のみ受けるようにします。pixivやTwitterにメールアドレスだけ書いている人が非常に多いですが、気軽に依頼をしやすい分「代わりがいくらでもいる」案件が来ることがあります。気軽に頼めるというのは良いことですが、あえて入り口を制限して1つ1つの依頼の質を高めましょう。

ちなみに、こちらが私のホームページのオーダーフォームです。

オーダーフォームはクソ案件を弾く以外にもクライアントに安心感を与える、依頼文を書きやすくなる、あとから条件を聞く必要がなくなる(やり取りの効率化)といった効果があります。クライアント、クリエイター双方に大きなメリットがあるのです。報酬の安定という副次効果も確認されています!

Advertisement

クライアントと直でつながりをもつ

コミュニケーション力があり、自分で営業を行え、納期を確実に守るなど基本的なポイントが守れるのであれば仲介業者から仕事を受けるメリットは一切ありません。上流のクライアントと直でつながりを持てば、報酬の増額はもちろん、自分の提案がコンテンツに反映されるなど様々なメリットがあります。仲介業者からではなく、大本の企業から依頼が来るようにするためにはある程度の実績と知名度と営業力が必要になります。ポートフォリオを送るなど営業することも大切です。

依頼を受ける前に会社名をググる

依頼がきたら会社名を必ずググりましょう。Google検索だけでなく、Twitter等でも調べておくと良いです。有名な会社ではほとんどありませんが、たまに普通の企業とは思えない対応をするところがあります。悪い評判が少しでもある会社は避けたほうが無難です。

交渉する

最初に提示された報酬が安くても、相手が相場を知らないだけということもあります。報酬安いと思ったら必ず交渉をしましょう。同程度の案件で自分が引き受けている相場や、日割り計算をしていくら欲しいかを相手に伝えるようにします。報酬を高く提示するときは、単純に〜円にしてほしいと伝えるのではなく、〜だから〜円にしてほしいというように理由をつけるようにしましょう。作家を大事にしてくれるクライアントであれば、価格交渉に応じてくれる事が多いです。

詳しい交渉方法はこちら→プロのイラストレーターの相場と単価を上げる交渉術

リスクがある人と思われないようにする

SNSのアカウントが炎上したりすると、リスクがある人とみなされます。そうすると報酬が高いコンテンツのコアな部分を任せてもらえなくなります。ついでに実績公開もしにくくなります。特にSNSにDMやメールのスクショを貼るのは、機密漏洩する人材だと思われる可能性があるためやめておいたほうがいいでしょう。

自分がクソ絵描きになってる可能性もある

SNSではフォロワーが多い絵描き側の意見が通ることがほとんどです。また、クライアント(企業)より絵描き(労働者)の味方をする人が多いです。

会社や担当者はよほどのことがない限り、反論してくることはありません。そのため、絵描き側の意見が真実だと捉える人が多いですが、本当のところは一方が完全に悪者という単純な状況でないことが多いです。依頼人が求めているものを作れない、納期を守らない、ちょっとしたことでキレるなどひどい絵描きもたくさんいます。

 

色々仕事をして僕が思っていることですが、遠隔で顔を合わせず仕事をしていたり、ネット上だけのやり取りだと相手が1人の人間であることを忘れがちになります。会社の中にも人がいるし、担当者も1人の人間であると忘れないで、お互いに尊重することが大事だなぁと思います。