【徹底比較】液タブVS板タブ あなたはどっちを買うべきか!

【徹底比較】液タブVS板タブ あなたはどっちを買うべきか!

パソコンでイラストを描くための必需品「ペンタブレット」

ペンタブレットはパソコンで絵を描く人にとって紙とペンのようなもの。ペンタブレットには2種類あって、これから絵を描き始める人、ステップアップをしたい人はどちらを選ぶか迷うかもしれません。

今回はそれぞれのメリットとデメリットを比較して、どんな人にオススメできるか、またオススメのモデルを紹介します。

ちなみに僕の現在の作業環境はこちら

メインとしては板タブのintuos pro Lサイズを使用しています。液タブのcintiq27QHDもありますが、どちらかというとサブディスプレイとして使っています。

僕が今まで使用してきたペンタブ一覧

液晶タブレット

  • cintiq22HD
  • cintiq 27QHD
  • cintiq 13HD
  • cintiq companion 2
  • Mobile studio pro 16
  • iPad Pro + Apple Pencil

板タブレット

  • Bamboo Sサイズ
  • Intuos 4 Mサイズ
  • Intuos 4 Lサイズ
  • Intuos pro Lサイズ

とまあ、かなり色々買って使ってきたので参考にしてもらえれば嬉しいです。

 

 

液晶タブレットとは

液晶タブレット、略して液タブは画面に直接ペンで描くことができるデバイスです。値段が高いのでプロの絵描きさんや長年絵を描いている人が使うことが多いです。

 

液タブのメリット

  • 絵を描いてる感じする
  • 線が安定する
  • 慣れやすい

絵を描いてる感じがする

液タブは画面に直接ペンで描くので、絵を描いてるという感じが強く、集中しやすいです。時間を忘れて絵に取り組むことができます。感覚的な話になりますがモチベーションの維持にはこういうところが大切ですね。

綺麗な線が描きやすい

画面に直接描くので、ペン先を見ながら線を引くことができます。そのため、下書きに沿った綺麗な線が描きやすいです。リドゥ(一つ戻る)の回数も減るので効率が良いです。

慣れやすい

液タブは紙に絵を描いている感覚に近いので、鉛筆などアナログで絵を描いてきた人にとっては液タブの方が慣れやすいです。

液タブのデメリット

  • 値段が高い
  • 暖房器具になる
  • 不具合が多い
  • 目が疲れる
  • 姿勢が悪くなる

液タブは良いデバイスですが、実は色々とデメリットがあります。値段は高額ですし、冬は良くても夏は画面の発熱で暑くなります。構造が複雑なためかドライバがよく吹っ飛ぶ、画面が映らなくなるなど不具合も多めです。また、液晶と目が近くなるので目が疲れやすく、描くときに前のめりになって姿勢が悪くなったりします。このへんは長時間描き続けるプロの絵描きにとって健康に直結する問題になります。

液タブをオススメする人

  • キャラクター系のイラストレーター
  • キャラクターデザイナー
  • 漫画家
  • アニメーター
  • いままでアナログでイラストを描いていた人

液タブは綺麗な線を描くことに向いたデバイスですので、キャラクターなどで線画をよく描く人が向いています。特に漫画家やアニメーターなど大量の線を描くタイプの絵描きは液タブが必須と言ってもよいでしょう。また、絵の具、コピック、Gペン、鉛筆などアナログ画材を使って絵を描いてきた人は液タブを買ったほうがストレスが少ないです。

板タブレットとは

通常のペンタブレットです。板タブと略して呼ぶことが多いです。液タブの下位互換と見なされることが多いですが、信頼性が高く、個人的には液タブより使いやすいです。

板タブのメリット

・安価

・トラブルが少ない

・姿勢が良くなる

・視界が広くなる

安価

板タブは液タブに比べると圧倒的に安いです。保護フィルムを張る必要もなく、傷がついても気にならないので純粋に道具として使い潰すことができます。

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トラブルが少ない

板タブは液タブに比べて動作が安定しています。液タブは構造が複雑なためか不具合や故障が多い印象です。体感ですがドライバの安定性も液タブに比べて高いです。

姿勢が良くなる

板タブは画面が立てられてるので前かがみになったり、背中を丸めなくてよいので姿勢が自然とよくなります。姿勢が悪い状態で長時間絵を描くと腰が死ぬので、マジで大切です。画面と目が遠くなるので目の疲れやダメージも少なめです。

視界が広くなる

背景描きやコンセプトアーティスト、背景込みの一枚絵をよく描く絵描きは、画面全体を常に大きく視界に捉えバランスを意識する必要があります。板タブは物理的に画面と顔が遠いので視界を広く保ちやすいです。液タブで絵を描いてるとどうしても目と画面が近くなり、視界を狭めてしまうことが多いです。

板タブのデメリット

  • 慣れるまでに時間がかかる
  • 作業感が強い

板タブは手元を見ないで絵を描くため、長年アナログで描いてきた人は特に慣れるのに時間がかかります。また、液タブに比べて「絵を描いてる感じ」より「作業してる感じ」が強いのでモチベーションが上がらない時もあります。

板タブをオススメする人

  • 1枚絵をよく描く人
  • 背景描き
  • コンセプトアーティスト

板タブは広い視野で画面全体を見ながら描くことができるので、背景などをよく描く人が向いています。広い視野があると全体のバランスを意識しやすく、気持ちの良い空間が表現しやすいです。

大は小を兼ねる

僕の個人的な考えですが。ペンタブレットは可能な限り1番大きな物を買う事をオススメします。これは液タブ、板タブ、どちらにも当てはまります。サイズが小さいものはペンを動かす範囲が小さいので手首を使って絵を描くようになりますが、手首を多用すると腱鞘炎になりやすいです。大きいサイズだと腕全体を使って大きなストロークで絵を描く事ができるので、手首の負担を軽減してタッチを安定させることもできます。

オススメのペンタブ

板タブ

初心者向け

これからパソコンで絵を描き始めたい、という人にオススメのペンタブです。家電量販店で触った程度ですが、非常に安定して描けました。価格がお安めなのもよいですね。SサイズとMサイズがありますが、圧倒的にMサイズをオススメします。

中〜上級者、プロ向け

僕が使っているintuosシリーズの新型です。背景、コンセプトアートなどを描く方だと一番オススメです。Bluetoothで無線接続もできますが、遅延が酷くてストレスが溜まるのでUSBの有線接続で使用しましょう。

液タブ

これから絵を描き始めたい人

ipad pro+Apple pencilの組み合わせはこれから絵を描き始めたいという人にぴったりです。たとえ挫折して絵を描かなくなってもipadは何でもできますしね。Wacomなどの液タブに比べるとコンパクトで洗練されています。安定性も高くデバイスとしての完成度が非常に高いです。プロの使用に耐える性能をもっています。知り合いのアニメ監督さんは絵コンテをipadproで描いてましたよ。

本格的に絵を描くのであれば、少しかさばりますが12.9インチモデルがおすすめです。

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上を目指す初心者〜中級者

液タブデビューしたいという方、初心者だけどいい道具を使いたい!という方にオススメはこちらです。やはり本格的なデジタルイラストは未だにWindowsやMacなどのPCとペイントソフトが必要です。今まで色々な液タブを使いましたが、一番動作が安定していました。大きさもコンパクトですが必要十分です。

上級者、専業絵描き用

絵でご飯を食べてる人用の液タブです。何度も言いますが、大きさは正義です。

 

 

今回紹介したモデルはあくまで僕のおすすめですので、家電量販店などで実際に触ってみることをおすすめします。最近は色々なメーカーからペンタブが出てWacomの独占が崩れてきていますね。いい道具はモチベーションを高めて、ストレスを軽減してくれます!

 

さああなたもペンタブをぽちってデジ絵デビューしましょう!!